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第 9 回地域間インタークラウドワークショップ

イベント詳細

日時

2016年03月01日
13時00分 から 17時30分 まで

場所

沖縄県市町村自治館

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日本学術振興会産学協力研究委員会インターネット技術第 163 委員会 (ITRC) 地域間インタークラウド分科会 (RICC) では、第9回インタークラウドワークショップを以下の通り開催します。本ワークショップは、現在進行中のプロジェクトや研究に関する発表や萌芽的なアイデアについて参加者と議論し、共有することを目的としています。皆様の積極的なお申し込みをお待ちしております。

開催概要

  • 日  時 :2016 年 3 月 1 日 (火) 13:30〜17:20 (13:00〜 受付開始)
  • 会  場 :沖縄県市町村自治館 第2・第3会議室 [アクセスマップ]
    • 駐車スペースはございませんので,公共交通機関にてお越しください。
  • 費  用:無料 (情報交換会は別途料金が必要です)
  • 申  込:事前申し込みを締め切りました。参加される方は,当日直接会場にお越しください。
  • 主  催:日本学術振興会産学協力研究委員会インターネット技術第 163 委員会地域間インタークラウド分科会
  • 後  援:琉球大学工学部情報工学科長田研究室
  • 問合せ先:地域間インタークラウド分科会事務局 (sec[at-mark]ricc.itrc.net)

 

プログラム(随時アップデートしています)

13:00 〜 13:30

受付

13:30 〜 13:40

開会の挨拶

13:40 〜 14:55

セッション 1 基調講演(2件)

  • AWSが開く新しい可能性 / 吉荒祐一(アマゾンウェブサービスジャパン株式会社)
    • 講演内容:AWSクラウドは世界中の12の地理的リージョン、各リージョン内の33のアベイラビリティーゾーンで運用されており、来年中にはさらに5のリージョンと10のアベイラビリティーゾーンがオンラインになる予定です。
      このグローバルインフラストラクチャを使用すれば、瞬時に世界に出ることも可能です。AWSなら、地域間の相互接続・連携、そして、その一歩先にあるグローバル化をより容易に実現できます。本講演ではAWSの概要をご紹介し、相互接続・連携の新しい流れであるIoTについてご紹介致します。
  • SDN/NFV時代におけるネットワーク検証自動化に向けた取り組み / 當山 達也(株式会社オキット/一般社団法人沖縄オープンラボラトリ)
    • 講演内容:VNFアプライアンスを用いたネットワーク試験は、従来のネットワーク試験の組み合わせに加えて、仮想化環境の種類や、VM構成パラメータといった試験構成要素が増えることにより、試験組み合わせが爆発的に増加する。しかし,ネットワーク試験のほとんどは手動で実施されており、VNFアプライアンスを用いた網羅的なネットワーク試験を手動で実施することは困難である。そこで、沖縄オープンラボラトリでは、試験構成要素を自由に選択することが可能な試験自動化フレームワークの研究開発を実施した。
      本講演では、開発した試験自動化フレームワークを紹介し、 今後の展望を述べる。

14:55 〜 15:55

セッション 2 一般講演(1)(15分 × 4件)

  • ネットワーク防災訓練 〜第3回を終えて〜 / 菊池 豊(高知工科大学)
    • 発表内容:高知学術情報ネットワーク連絡会の実施するネットワーク防災訓練は今年度で3回目を迎えた。今回の訓練の内容と結果について解説したうえで、ネットワークに人為的な障害を与えることの課題を改めて示し、障害発生プラットフォームDESTCloudの重要性について述べる。
  • OpenDaylightによるネットワーク機器制御フレームワークの設計と実装 / 北口 善明(金沢大学)
    • 発表内容:広域分散システムの堅牢性・可用性を検証するために、擬似的な障害発生プラットフォームの開発を進めており、このプラットフォームをOpenDaylightによるネットワーク機器制御フレームワークを用いて実現した。本発表では、この設計と実装について報告する。
  • JGN-X上に構築した耐障害性・耐災害性の検証・評価・反映プラットフォームによる分散システム評価 / 近堂 徹(広島大学)
    • 発表内容: 障害発生プラットフォームでは、様々なサービスに対する擬似的な障害を発生させることで、広域分散システムに与える影響や障害復旧動作等に対する耐性を評価することが可能となる。本発表ではJGN-X上に構築した実検証プラットフォームの概要について説明し、検証対象として国内数拠点から構成される広域分散ストレージを用いた評価内容について述べる。
  • ネットワーク防災訓練の普及に関する考察 / 柏崎 礼生(大阪大学)
    • 発表内容: 2015 年度の総務省戦略的情報通信研究開発推進事業 (SCOPE) 重点領域型研究開発 (先進的通信アプリケーション開発型) では成果発表を目標として (その結果については別として) 様々な地域のネットワークオペレーターズグループや先端的な国際会議に出席し、そこで行われた議論の研究開発やアウトリーチ活動へのフィードバックを行った。本発表ではそこで得られた知見、代表的な先行的な広域分散アプリケーションでの普及活動への取り組みを通し、DESTCloud やネットワーク防災訓練の普及について考察を行う。
15:55 〜 16:05

休憩

16:05 〜 17:25 セッション 3 一般講演(2)(20分 × 4件)
  • 全車載LANデータをクラウドサービスで安全に利用するためのシステムの試作 / 江崎 貴也(広島市立大学)
    • 発表内容:自動車の車載LANのデータには、実際の運転状況を表す車速、ハンドル、ブレーキ等の様々な状態だけでなく、車両の制御状態や各種センサの情報等が大量に含まれている。既存のプローブカーでは必要なデータのみを送信していたが、広域データ通信サービスの低価格化と高速化により、車載LANデータを全てクラウドに上げ、リアルタイムに利用することで新たなサービスの展開が可能となってきている。本研究では全ての車載LANデータをクラウド上に安全かつリアルタイムに蓄積し、車種毎に解析し抽象化した情報として、車両利用者、自動車ディーラーおよび損害保険会社等の第三者にその情報を安全に提供し利用するためのシステムを検討する。提案システムのプロトタイプを、小型Linuxマシンを使った車載器とクラウドサービス上に実装し、実車に適用し検証を行った。また、その結果をもとにサービス実現のための考察を述べる。
  • 災害時通信に使われるアプリケーション評価 / 辻井 高浩(奈良先端科学技術大学院大学)
    • 発表内容:2015年9月1日に実施された内閣府主催の防災訓練において東京都江東区若洲東京木材埠頭に停泊中の護衛艦いずも船内にて奈良先端科学技術大学院大学が所有するスカパーJSATの衛星回線を利用したアドホック型衛星インターネットシステムにより擬似医療拠点間専用ネットワークを構築した。高遅延狭帯域の衛星回線を利用した本ネットワークにおいて、どのような通信が当該回線上でDMAT(Disaster Medical Assistance Team)に必要かつ有効であったかを報告する。
  • 秘密分散統計解析手法を応用したスマートホームシステムの設計と実装 / 中川 郁夫(株式会社インテック大阪大学)
    • 発表内容:秘匿分散統計解析手法はIoTアプリケーションにおいてデータ漏洩リスクを低減させつつ大規模な統計解析を行う仕組みを提供する。同手法では、デバイスから取得されるセンサーデータを秘匿分散し、複数のクラウド上で保存、処理することにより、プライバシ情報を含むオリジナルデータの漏洩リスクを抑えつつ、誤差のない正確な統計指標を求めることが可能である。本稿では同手法を応用し、スマートホームにおけるデータ収集及びアプリケーションを実現するためのアーキテクチャについて検討し、その設計と実装について述べる。
  • 安心してパーソナルデータを処理できる情報基盤の実現に向けて / 樋地 正浩(東北大学)
    • 発表内容:IoTの普及により収集されるデータの中にはパーソナルデータが含まれる。そのデータを利用する上では、提供者との間の利用許諾に沿った利用が不可欠になる。その際には、既存のクラウド環境で使われているライブマイグレーションも利用許諾にそった利用に対応できなければならなくなる。さらに、利用許諾に沿った利用が行われている履歴を残し、提供者や管理者が適正な利用が行われていることを確認できる基盤が必要になる。安心してパーソナルデータを利用するために情報基盤に求められる要件について議論する。
17:25 〜 17:30

閉会の挨拶

18:30 〜 20:30

情報交換会